CDが売れていないという理由でコピープロテクトを正当化しようと云う企業,音質が悪くなるからコピープロテクトCDは許せないというユーザー,ネットワークで情報の共有はとどめることはできないというユーザー(…私だ),みんながみんな,どーでもいい,事実っぽいことで自分の意見を塗り固めようとしている。どれも真実では,ない。
ジャンクメールを調べ,その正体を暴くデビッド・エメリーのウェブサイトは絶対に存続して欲しいサイトだ。人々は印刷物でもオンラインの情報でも,自分が読んだものを信じ込み,友人に転送する傾向がある。だが転送するのは,笑えるジョークかちょっと品のないJPEGだけにしといた方がいい。
ウェブページは星の数ほどあり,さて,疑うべきもない真実はどこにあるのか,というのは難しい質問だ。すべてのテキストには,個人の意志・意見が込められている。書かれたその時点で,第3者的なものの見方で作られたテキストと云うのは存在しない。新聞は「事実を報ずるもの」と思っている人がいるかもしれないが,意見を持たないテキストなんか存在しない。その新聞がどういう立場なのか,をきちんと理解して読まなければ,ただ洗脳されていくだけになる。
さまざまなIT系のニュースサイト,個人の行っているウェブログも同じだ。コピープロテクトCDに対する公式のサイトの理由付け,あちこちの個人サイトによるそれの転載や意見などをみていれば一目瞭然。実際にCDが売れてるか売れてないか,音質が悪くなるかよいままか,などは,どーーーでもいいことだ。本当のこと,事実真実はあっても意味がない。今は,レコード会社も含めて個人の意志だけで殴り合いをしているだけ。それに乗っているレコード会社のバカさ加減も呆れるが,ただひたすら,みててつまらん。(なら読むな。
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